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日本酒ソムリエとして

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2008年 04月 23日

自分の生まれ年のワインを飲みました!

今回のテイスティングはすごい。

$200、$300するワインが勢ぞろい。
この業界にいてよかったぁ、と思う瞬間である。

特に、感動したのは1970年のポートワインである。
Ramos Pinto vintage 1970
自分の生まれ年のワインを飲みました!_c0153856_87071.jpg


色は、こげ茶色。香りは高貴なレンゲ。こってりとしてるかと思えば、意外にすっきりしていた。他にテイストした30年もの(Romos Pinto 30years Tawny Port)のほうがドッシリとしていた。

チーズとあわせてみると、以外や以外、BRIEなどの軽いタイプとあった。ブルーチーズとも合わせてみたが、チーズのほうが強かった。蜂蜜ともあわせてみたが、いまいち。もう一度と思って、BRIEと合わせてみたら、やっぱりあった。

味というよりは、香りで十分楽しみたい。いくつもの花の香りと、ハーブの香り。
ペッパーといえば、ペッパー臭さがあり、ローズといえば、ローズの艶やかな香りもする。
香りが何層にも重なっている。

とにかく、長い年月を経て30年以上たってよみがえった味を堪能できたことに素直に感動


そして、さらにラッキーなことに黄金色のシャンパンも飲んだ。
なんと、$2000(20万円以上)のシャンパンである。
Louis Roederer Cristal Brut Vintage 1999

自分の生まれ年のワインを飲みました!_c0153856_814561.jpg


                                ※写真は2000年です。


このクリスタル・ボトル、かのロシア皇帝アレクサンドル2世が、他のものと紛れないように「余のためのロデレールのシャンパンはクリスタルに詰めよ」と、命じたのが始まり。

今回は、クリスタル&マグナムボトルでサーブされていた。

会場に響くような「ボンッ!」という音とおもに、人だかりが出来てくる。このボトルは宴たけなわになってから出そうという考えである。知る人ぞ知るこのシャンパンには、わんやわんやと人が集まってくる。

私の前にも人がいたが、後ろのほうからグラスを差し出し、物乞いの目をしながら見つめていた。哀れに見えたのか、私の意思が通じたのかわからんが、何とかもらえた。

まず驚いたのが、その色。黄色でもなく、黄緑でもない。黄金色なのである。これを見ているだけでも、気分が高揚してきた。

恐る恐る、口に含むと、今までに飲んだこともないような味。それはシャンパンではない。ハーブが何種類も混じっているような、ちょっと漢方薬的な味もする

8年の熟成をへてこの世に出てきたその味は、複雑であり、心地いい。特に、泡がきめ細かく、口の中でやさしくはじける。8年も待っていたんだから、思いっきりはじけたいだろうが、謙虚に力強く、そして荘厳としながら口の中ではじける

喉を通った後は、ほのかに睡蓮の香りが、鼻に抜けた。

「あぁ、これが本物のシャンパンというのか。。。」

今日は幸せだった。

# by supersoulsonics | 2008-04-23 07:56 | ワイン
2008年 04月 22日

ワインソムリエの道 その8

最近、ワインお勉強をしていて、今まで点と点であったことが、線が引かれてつながってきている。大まかなことが把握できるようになってきた。しかし、わかればわかるほど、知らないことがでてくるわけで、今は、覚えた知識を忘れないようにしている。

「あっ、この言葉どこかで見たことあるな。。」と気づくと、そこからどんどん思い出していく。

今は、ひたすら暗記とフランス語の読みに慣れるだけである。

さて、今日のテーマは

「Languedoc & Roussillon 」

である。

先週と比べて、生徒数が少ない。やはり人気のないエリアなのであろう。

いきなり、先生が質問してきた。

Alsaceの特徴はなんですか?

指された生徒は唖然としている。俺も、内心ひやひやである。「(Alsaceか、Refresh,
Lemony, Riesling, Gewurztraminer, hi-acidity,……え~っと他には。。。。)」、なんて考えをまとめていた。

生徒のみんなもビビッていたことは明らか。一問目の答えを得るのに10分くらいかかった。
先生もしっくり行かない様子。で模範解答は、「・・・・・・・」

その後も、立て続けにBordeaux, Burgundy, など質問してきたが、そこら辺はみんなちょいちょい答えていた。いい復習になった。

その後、本題の「Languedoc & Roussillon」にはいったが、眠かった。。。。
ほとんど、こっくりしていた。他の生徒もこっくりしていた。

先生もネタがないのか知らんけど、通常の終了時刻の30分前に終わった。

今日の復習は、Voice Recorderでやることにします。

# by supersoulsonics | 2008-04-22 07:49 | ワイン
2008年 04月 13日

取らぬ狸の皮算用?五橋 あらばしり

五橋 あらばしり

酒米:トラタン産山田錦
精米歩合:
酵母:9号
アルコール度:
日本酒度:+3.5
酸度:1.7


ラベルのところに書いてある「トラタン村産山田錦」。なんだ!?トラタン村って?
この名前、「取らぬ狸の皮算用」が由来だそうです。そんな酒米、大丈夫かよって思うけど、意味の取り方が違うのです。

まず、大ボラをふいてしまおう。
 そして、その大ボラを実現しよう。

  夢や希望のためにホラをふこう!


という意味なんです。

山口県柳井市伊陸(いかち)村の村おこしグループの方々がこのトラタン村を始めました。もともと伊陸(いかち)産の米は質が高いということで、米どころで名高い新潟県にまで出荷しています。そんな米作りをしているプロ中のプロが酒米を造ってしまおうというのですから、嬉しい限り。

そのトラタン村の方々が、よいお酒が飲みたい。

よいお酒を造るには、よいお米を作ってしまおう。

「よっしゃ、作っちゃる」とホラをふいたそうです。

それから、研究や努力を重ねて、素晴らしい酒米が作られました。

五橋はトラタン村で契約栽培している山田錦を使って、お酒を造っています。
普通の山田錦はキレがあるといわれますが、このトラタン産山田錦はふくらみがありキレもあるといったところ。


この「五橋 あらばしり」は私の好きなタイプのお酒である。
旨みと甘み、そして酸味のバランスが素晴らしい。

今年(2008年)の「五橋 あらばしり」は少し酸味が立っています。まだ青みがかったイチゴの香りを連想させる。「五橋」にしてはさらっとしています。毎年「五橋」は、お酒だけで飲みたいと思っていましたが、今年は食事とともに飲みたいですね。

緑黄色野菜で、あまりソースのないもの。。。。。ほうれん草のおひたしなんかいいですね。

まだ飲まれていない方は、早めに飲んでください。

# by supersoulsonics | 2008-04-13 08:56 | 日本酒
2008年 04月 09日

綿アメみたいです。。。。梵 

梵(純米大吟醸無濾過生原酒)

酒米:兵庫県産契約栽培山田錦
精米歩合:50%
酵母:KATO9号
アルコール度:17~18度
日本酒度:+4
酸度:1.4

ここの蔵のお酒は値段が高い!(ニューヨークに入ってくるお酒に限って。。。)「日本の翼」や「夢は正夢」などをテイスティングで見かけたら、まず一番に飲んでみようと思ってしまうほど貴重価値がある。

さて、この「梵」、私は好きなお酒のひとつである。

-10℃で調整熟成された、山廃純米大吟醸・生原酒は、綿菓子のような甘さが印象的である。それに続くように、蜂蜜やヘーゼルナッツといった香りもたってくる。口に入れると、甘さがいっぱいに広がるが、しっかりと芯の通った深みのある味がする。山廃からくるものである。まさに「豊潤」という言葉がぴったりとあう。

このお酒を飲むときに気をつけたいのが、「温度」。室温よりも低く飲んでほしい。
温度が高くなると、甘さにだるさがでてきてしまう。冷えたときに、きりっとした甘さが心地いい。

# by supersoulsonics | 2008-04-09 16:22 | 日本酒
2008年 04月 08日

ワインソムリエの道 その6

早いもので、もう6回。いやぁ、フランス語って大変だ。。
「読めるけど、書けない~」なんて、誰かの替え歌であったな。。。

さて、今日のテーマは

「Rhone」

である。

エルミタージュや、シャトーヌフ・デュ・パフといったワインがどんどんでてきた。

どれも飲んだことはなく、名前は聞いたことがあり、実際の味はどうなんであろうかと楽しみの味だった。

さて、今回の先生(先生は4人ほどいて、テーマによって代わるのである)は、前回のときに、教え方がうまいなと思っていた女性。飲んだときの豊富な表現の仕方や、常套句をどんどん教えてくれるのですぐに役に立つのである。

前回同様に、1つ目はブラインド・テイスティング。

今回も当てることができました、Sauvignon Blanc!(でも、葡萄の種類だけね。)

先生がどこのSauvignon Blancという質問に私はPouilly Fumeと考えた。しかし、Pouilly Fumeは、もっとLight Bodyということ。確かに、ブラインドして「酸」が多いと思ったけど、Pouilly Fumeが軽いとは思わんかった。。。

「Sauvignon Blanc で有名なところは?」という質問に「ニュージーランド!」「カリフォルニア!」など、どんどん答えが出てくるが永遠と答えは出ず。

最後のほうは、とりあえず名前を言えばいいか、というの乗りになってきたので、業を煮やした先生が答えを出した。

答えは、「South Africa」!

恥ずかしながら、わたし南アフリカのSauvignon Blancなんて飲んだことがなかった。

で、先生の説明によると、

ニュージーランドのSauvignon BlancはGooseberry(セイヨウスグリ)の香りがする。
南アフリカのSauvignon Blancはパイナップルやグアヴァの香りがする。

これも、いい勉強になった。

確かに、同じ葡萄でも、New World とOld Worldの味わいは違う。

それと、Crozes-Hermitage(クローズ・エルミタージュ)のBlack Olive(黒オリーブ)の味も今まで感じたことがなかったので、勉強になったな。

# by supersoulsonics | 2008-04-08 16:24