2007年 11月 27日
原酒 京都・伏見 五百万石を49%まで磨いた大吟醸原酒。あまり大吟醸らしい香りはしないので、ブラインドだったら難しい。 注意して利いてみるとジャスミンの香りがほんのりとする。 飲みこんだ後、少しすると旨みがたち上がる。原酒特有のパンチ力はないが、それは、この五百万石だからであろう。 ボトルは特徴ある小太り型「源蔵徳利」<という名前。 その昔、元禄時代に赤穂浪士のひとり赤垣源蔵が、吉良邸に討ち入りする前日に友人岡田縫右衛門の家を訪ねたが、運悪く彼はいなかった。そこで、彼の着物に持ってきた酒をささげて、今生の別れを惜しんだという話。このときにささげたのがこの形の徳利だったという。彼の名前をとって「源蔵徳利」という名前がついた。 この伏見の酒は、水に特徴がある。灘の男酒と、伏見の女酒といわれる所以は、水のせいである。灘は宮水という硬水であり比較的辛口の酒ができる。伏見は中硬水であるので、きめ細やかで口当たりのよい酒を醸す。 納得である。この中硬水と五百万石米がもつやわらかな特徴のせいで、まったりとした味をだすのである。
by supersoulsonics
| 2007-11-27 13:52
| 日本酒
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